モノが売れないと言われる時代に消費を研究している人のブログ

広告会社で、消費について研究しているサラリーマン(広告会社なのに、名刺の肩書は「研究員」笑)のブログです。

サードウェーブ系男子とクラフトマンシップ男の共通点

CONTEXTという雑誌を見た。

 

タグラインは「Living With A Story」。モノのカタログとしての雑誌は、今日日ウケない。ので、ストーリーを売る、ということなのだろう。そのあたりは、ほぼ日とも銀座のロフトとも同じ。モノだけではなく、その由来やまつわる話に興味をもってもらって買ってもらう。この雑誌はなかでも、男性版ていねいな暮らしともいえる、クラフトマンシップ的なものを扱っている。

 

が、ヒップスターやサードウェーブ系男子が笑いのネタとなるように、クラフトマンシップもある種の笑いのネタとなる。

p.4 発刊にあたり

「これは男の雑誌である。/男は生き方を持っている。(中略)/男は道具を使う。/男は道具を大事にする。/そして男は、永遠に子どもだ。(後略)」

 

で、巻頭特集が、「男と斧」である。

斧って・・・。

 

 

30代前半の私が打ちのめされた若者の価値観

20代前半の子達に話を聞いていて、驚いたこと。

 

その1

若者「洋服は旅行に行く前に買います」

私「なんで? やっぱり服でリゾート気分を演出するの?」

若者「だって、旅行先で写真撮るじゃないですか〜インスタにアップしたときに同じ服ばかりだったら恥ずかしいですもん」

私「…!」

 

その2

私「買い物っていつ行くの?」

若者「遊びに行ったついでに店があれば、何か買うこともありますけど…そもそも『買い物に行く』っていう文化はありません。」

私「…!!」

 

その3

私「服を買いたくなるときってどんなとき?」

若者「そうですねー、服無いなーって時ですかね。」

私「どういう時が無い時なの?」

若者「んー。もうこの服、みんなの前で2、3回着たかなって時ですね。会社の人に同じ服を着てるの2、3回見られたら、限界キテるって思います。」

私「…!!!」

 

びっくりの3HITコンボでした。

都市の居場所3 井のいち

クラフトフェアのひとつだと思うのだが、石神井のほうで開かれた「井のいち」に行ってきた。

 

新緑の石神井公園は気持ちいい。緑が眩しく、木漏れ日が心地よい…

「こんな緑豊かな場が、家近(イエチカ)にあったら毎朝散歩しちゃうな~」と鼻歌交じりに木立の中を歩いていくと…

「!」

 

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突然、林の中に、人の群れ…

「これが世に聞く"おしゃピク"か…(注:おしゃれピクニックの意)」

メディアで騒がれてるだけなのかと思っていたが、実際、こんなに"おしゃピク"人口がいるとは…。石神井でこれなのだから、代々木公園や世田谷ならもっと多いのかもしれない。

 

会場手前から既に圧倒されたが、会場内に入って…

「!」

 

「こんなに麦わら帽子被ってる画が撮れるとは…」

驚くほど集まってる人のテイストが揃っている。クウネル系とでもいうのだろうか…

麦わら帽子率が異様に高い。

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「クラフト」「ていねいな暮らし」にピンと来た人のコミュニティができていた。

社会学的にいうと、コミュニティではなく、アソシエーションと呼ぶのかもしれないが)

 

さらに、これは子育て中の人の「息抜きの場」ともなっていたのかもしれない。毎日、家事と育児との現実に追われる中で「ちょっと理想の暮らし」を垣間見れる瞬間になっていたのではないだろうか。こういう時間が、そこかしこにあれば、子育て中の人もちょっと救われる気がする。(という私は子育てをしたことがない。)

 

ところで、

ここでは「井のいち文庫」というブックシェアが行われていた。ブックシェアはゆるいコミュニティをつくる良い仕掛けだと思う。本の趣味でどんな人が街にいるのかも把握できる。そして思いがけない出合いをつくる。

「いいね!」

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都市の居場所2 こども食堂

このような取組があると初めて知った。メモメモ…

 

 

www.nikkei.com

 

格差社会というけれども、ここまでだとは思ってもみなかった。

下記の記事で言ってることの重要性に、ますます気づかされる。

ザッカーバーグのハーバード卒業式スピーチが感動的だったので日本語訳した。 (1/2)

サードプレイスの仕様変更

久しぶりに某コーヒーショップに行った。

 

衝撃的なことが起こっていた。

かなり久しぶりに行ったので、もしかすると前々からの変更だったのかもしれない。

 

問題は、この写真である。

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このコーヒーショップの売り(?)といえば、店員さんのカップへの手描き文字だった。

注文を間違えないように、カップに手描きメモをするのだが、ついでにミニメッセージを描いてくれる。

もちろん接客のスマイルも嬉しいが、ニコニコマークを描いてもらえることも特典のひとつだったのではないか。

 

それが、いつの間にかシールとなっていた…

しかもよく見ると、「HAVE A NICE DAY」と予め印刷されている。

 

コミュニケーションって、そういうことだっけ…

 

ここはサードプレイスなんだっけ…

都市の居場所1 マンション食堂

少し前のことになるが、職場でも話題になっていた、「マンションの共同食堂」がNHKでとりあげられていた。

 

朝ごはんの現場 人気!マンションの共同食堂|けさのクローズアップ|NHKニュース おはよう日本

 

私は、同じマンションに住んでいる人と、ほぼ顔を合わせることがない。どんな人が住んでいるかも知らない。よく考えると不気味な状態だ。この共同食堂があれば、なんとなく顔見知りになれ、ゆるいつながりを作れる。

 

マーケティング・アナリストの三浦展さん曰く、今は「共食の時代」だとのこと。晩婚によるおひとり様や、パートナーに先立たれた高齢者など、単身の人が増加するに伴って、誰かと食事をともにしたいというニーズが増えるという。そんなニーズも、この食堂は応えてくれる。(私も夜の、ぼっち飯が続くと気持ちが折れる。)

 

マンションの住民しか入れないという、パブリックとプライベートとの中間くらいの雰囲気もいい。利用者もここで家計簿をつけたり、気負わない使い方ができる。さすがに、スタバで家計簿はつけられないだろう… 従来なら、家で行っていたことを、少しはみ出して外で行う。そんなふうに、ライフスタイルもちょっと変えてしまう。(そもそも朝ご飯を外食化するというライフスタイル変化も起こす。なんて言ったって、1汁3菜で100円なのだ…!)

 

こんな「ゆるい居場所」が増えていくといい。

商店街のあり方

いかくんサラダを作ろうと思い、商店街の金物屋にスライサーを買いに行った。(これがけっこう美味しい…おつまみでお馴染みの"いかくん"とセロリ、新玉のスライスを、レモン汁+ポン酢や麺つゆ+ごま油で和えるだけ。※いかくんは、イカ君ではなくイカ燻製)

 

話は、サラダではなく、金物屋である。

 

お会計をする間に、店主曰く…「百貨店とかのさ、スライサーの実演販売って見たことある?…え?ない?じゃ、今度見て欲しいんだけどさ〜、実演販売でイイと思って買うでしょ?でも家で使っても上手くスライスできないのよ。それは何故かというとさ〜、実演販売でよく見てみるとわかるけど、スライスする前に野菜を水に浸けてるのよ。家庭の冷蔵庫に入れておいた野菜は乾いちゃってるからね、だから、上手くスライスできないの。でも実演販売中に、そんなこと言ってくれないからね!野菜はスライスする前に必ず水に浸けてね!…え?どれ位浸けるかって?5〜10分でいいよ。じゃあね!!必ず水に浸けてくださいよ!」

 

野菜を水に浸ける…、ただそれだけのアドバイスではあったが、すごく得した気分になって店を出た。

 

コミュニティデザイナーの山崎亮さんも言っていた。商店街の店はコンシェルジュになるべきだと。布団屋は、布団を売るのではなく、街の睡眠コンシェルジュとして悩みを聞き、睡眠に悩む人のコミュニティの場になるべきなのではと。そうでなければ、商店街は生き残れないのではと。(つい先日、私も検索・比較ができ、割引しているECで布団を買った)

 

商店街はコミュニティまたはサロンに。店主はコンシェルジュに。

そんな商店街のあり方があるのかと思う。